2/16(土)、第15回となる恒例のフォーラムを開催しました。
今回は「東北食べる通信」編集長の高橋博之さんをお招きして、講演&質疑応答(トークセッション)を行いました。
高橋さんは、分断された生産者と消費者を情報でつなぐことこそが一次産業再生のカギだと考え、2013年「東北食べる通信」を創刊。
「東北食べる通信」は、独自の哲学でおいしい食べものを作り続けるスペシャリストたちを取材した記事とともに、彼らが収穫した食べものがセットで毎月一回届きます。
お話しでは、高橋さんが持つ危機感について、そして「東北食べる通信」をきっかけに「つくる」と「食べる」がつながった時どんな変化が起きたのか、熱くお話いただきました。
質疑応答でのトークや、閉会後も直接高橋さんにお声をかける参加者さんもいらっしゃり、高橋さんからも「参加された方の本気度の高さを感じました!」とコメントを頂きました。
以下、参加してくださった方のご感想をピックアップしていくつかご紹介させていただきます。
・常日頃の食の意識の(自身の)なさに、カツを入れられた思いです。今後のことを本気で考え、活動をする高橋さんに改めて尊さを感じた次第です。
・移住となると難しいが、「ふるさと」として行き来することは双方にメリットがある。栽培の現場、生産者を知ることですべての「消費者」が「生活者」になれるよう、自身の生活そのものを見直したいと思った。
・TVでは農業、畜産に興味を持つ若者も増えているという情報を目にしていましたが、年々農家が減り、今や1.4%という危機的状況だということを知って、正直、ここまでの状況なのかと驚きました。食に対して意識を持つ人、持たない人が両極化してきている今、私たちの体は食べた物でできている、という当たり前のこと(だけれど忘れてしまいがちなこと)をもっと意識できるような、何か良い方法がないものかと感じました。人はいきいきと楽しそうにされているところに魅力を感じると思うので、今後も農家さんの苦労もキラキラしたところも発信してほしいと思いました。貴重なお話をありがとうございました。
・このフォーラム前に仙台市の食品ロスのセミナーにも参加しましたが、やはり「つくる人」の顔が見えないから無駄にしてしまうのだろうと感じました。
『生産者と消費者が共に生きる社会をつくるには、直接つながり、知ることです。まずはここからです。ここが一丁目一番地であり、ここからしか始まらない』
高橋さんのメッセージです。
私たち、せんだい食農交流ネットワークの根っこもここにあります。